お仏壇はどちらに向ければいいのですか?
お仏壇を新たに求めたご門徒から、「お仏壇はどちらを向けたらよいのですか?」という質問がよくあります。せっかく新しく求めて、今から毎日お参りをするお仏壇ですから方角も間違いないところに置いて…、ということです。
答えからいいますと、できれば東向きに、そうできないときはどちら向きでもかまいません。
それは、私が長い間お世話になった大阪の本願寺津村別院(通称・北御堂)は大阪のメインストリート御堂筋に面して建っています。そこから南へ約500メートル先に南御堂・難波別院が建っています。この両御堂が建っているためにこの道が「御堂筋」と名づけられたことは有名な話ですが、この御堂はいずれも東向きに建っています。
また、ご本山の京都・西本願寺も、東本願寺もいずれも東向きに建っているのです。これは阿弥陀さまのいらっしゃる浄土は西方にあるというお経に基づいて、私たちが西方のお浄土を向いてお参りができるように、わざわざ東向きに建てられたものです。
ここで大切なのは、「私たちがお寺にお参りをする」「家で毎朝夕お仏壇にお参りをする」というのは、阿弥陀さまのお浄土、ご先祖が皆往生されたお浄土に手を合わせお参りをしているのです。
ですから、家のお仏壇はできれば東向きに、そうできないときはどちら向きでもかまいません。また言うまでもないことですが、占いや易学で言うような、どちらに向けても家の幸不幸に全く関係ありませんし、災いが起こるようなこともありません。
阿弥陀如来という仏さまは、十方の諸仏が最高の仏さまと褒め讃え、あらゆる神さまが敬いひれ伏す、すばらしい仏さまとお経に確かに記されているのですから…。
2005年11月13日【18】
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