ご法事の案内状の正しい形を知りたいのですが…?
覚照寺のホームページをご覧いただいた方より、「ご法事の案内状の正しい文面はないのですか?」「ご法事の席で使ってはいけない言葉、正しい言葉はあるのですか?」というお問い合わせをいただきました。
そこで、今回はこれらの質問についてお答えします。
【浄土真宗の言葉について】
浄土真宗では、その教えに基づいて用いる正しい言葉があります。新聞での逝去のお知らせ、葬儀・法事でのご挨拶、ご法事のご案内など、できるなら下記のように、浄土真宗のご法事にふさわしい言葉を使うようお勧めします。
ふさわしくない言葉 → ふさわしい言葉
- 「昇天いたしました」→「往生の素懐(そかい)をとげました」
- 「永眠いたしました」→「お浄土に参りました」
- 「安らかにお眠り下さい」→「お浄土よりお導き下さい」
- 「天国」「冥土」「草葉の陰」「黄泉の国」→「お浄土」
- 「お祈りいたします」→「念じ上げます」
- 「祈願」「祈念」→「心より願っております」
- 「冥福を祈ります」→「故人を偲んでお念仏いたします」「哀悼の意を表します」
- 「霊」「みたま」→使用しません。
- 「祭壇」→「式壇」「荘厳壇(しょうごんだん)」
- 「戒名」→「法名」
【ご法事の案内文例】
慈光のもと、皆さまにはご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、来たる○月○日は、父、
「法名釋○○」俗名○○○○の○○回忌にあたります。
つきましては、○○寺様をお迎えして、左記の日時にて、ご縁ある皆さまと共に、年忌法要を勤めさせていただきたいと存じます。
何かと、ご多用のこことは存じますが、お参り下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。
なお、法要後、ささやかなお斎をご用意いたしたく存じます。準備の都合上、○○月○○日までに、ご返信いただければ幸甚です。
時節柄、お身体ご自愛のほど、念じ上げます。
記
日 時 平成○年○○月○○日
午前○○時より
会 場 ○○○○○
山 田 太 郎
○ ○ ○ ○ 様
2005年09月13日【16】
仏事よくある質問
- ご法事の案内文・挨拶等の基本を教えてください。
- お正月にご法事…どうしても「精進料理」か?
- 「お彼岸」ご門徒にしてほしいこと…?
- 中陰のお参り(お勤め)はどこでするのですか?
- 「初盆」…一番大切なことは?
- 浄土真宗の正しいお墓の立て方を教えてください。
- お寺の龍の彫刻や飾りにはどういう意味があるの?
- 年回法要はいつまで勤めるのですか?
- 仏事の場で心得ておきたいこと
- 初詣…門徒のお正月は?
- お仏壇はどちらに向ければいいのですか?
- 「永代経」とはなんですか?
- ご法事の案内状の正しい形を知りたいのですが…?
- ローソクの灯りとお線香は終日点火するのですか?
- 「お盆」とは、どのような行事なのですか?
- ご法事を併せて勤めていいのでしょうか?
- 「法名」「戒名」いったいどっち?
- 法事の日を遅らせてはいけませんか?
- お仏壇の中に仏さまがいっぱい・・・いいのかな?
- 故人の写真はどこに飾るのですか?
- お仏壇にお供えする花に決まりがありますか?
- 「お性根入れ」「お魂入れ」は必要ですか?
- 「四十九日」が三月にまたがるとよくないことが起こる?
- お仏壇に、お水やお茶はお供えしないのですか?
- 「北枕」で寝るとよくないことが起こる?
- 「お彼岸」について教えてください。
- お仏壇のお飾りのしかたと、意味を教えてください。
- 仏事の際の、金封の表書きはどう書くのですか?