永代経について
「永代経」は、大きく3つの意義をもって勤めます。「故人のご命日に、お寺で永代に仏さまのお徳を讃えお経をお勤めする」、「故人のご家族が、命日をご縁として永代に仏さまのみ教えをいただく」、「お経が勤まり、仏さまのみ教えを広めるお寺が永代に護持される」の3つです。
例えば、奥さまが亡くなります。するとご主人は、「自分が生きている間は妻の法事はするけれど、私まで死んでしまったらだれが法事をしてくれるの?」という心配をされます。
このように、長年連れ添いお世話をしてくれた奥さまをはじめ、自分を育ててくれた親を思って法要をする人がいないとは、悲しくさみしいことです。
そこで、お寺にそれを永代に依頼するのです。「自分が亡くなった後も自分にご縁のあった方々のご法事をお願いします」という心で…。
ここで大切なのは、「お寺に依頼してそれでおしまい」ではいけないということです。永代とは「いつまでも」という意味、経とは「仏さまのみ教え」です。
ですから、後に残る縁ある者がお寺に参拝し、仏さまのみ教えをいただくことが最も大切なことなのです。また、皆さま方から進納された永代経懇志は、仏さまのお徳をお讃えする仏具やお寺の維持管理のためにすべて積み立てられています。
永代経のお申込は常時受け付けておりますが、ご希望の方は、故人の法名、俗名、ご命日を確認してお申し込みください。
お寺ではそのご意思を受けて、毎月のご命日の早朝にお勤めいたします。また年に2回、永代経法要をお勤めし、ご縁のある皆が仏さまのみ教えを聞く機会を設けています。