1月1日~この世の道理に目覚めて…
二〇二三・令和六年、明けましておめでとうございます。
本年も、覺照寺「こころの電話」をよろしくお願いいたします。
さて、お正月のお寺の掲示板には、先日読んだ本の中にあった法語をお借りして掲示しました。
弥陀仏の 六字の御名を称えつつ 今日も歩まん 極楽の道
お釈迦さまがお説きくださった仏さまの教えとは、特別な難しい教えではありません。
縁起といって、私のいのちは、多くのいのちによって支えられ、生かされ、お互いにつながっているのですよという教えです。
無常といって、すべてのものは常に移り変わり、老、病、死をかかえた私自身も、いついかなる時にどうなるか、はかることはできませんよという教えです。
無我といって、伴侶や家族、財産など、常々頼りにしているものが本当は頼りにならない存在ですよという教えです。
お釈迦さまは、この世の道理に目覚めなさい。本当に頼りとなるものを頼りとして生きていくことを、仏教という教えをもって示されたのであります。
そのことを、親鸞聖人は、「よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」とおっしゃいました。
今日一日、多くのいのちによって支えられた私のいのち。いついかなる時にどうなるかわからない私のいのち。頼りとしているものが頼りとならない世の中で、生きていく私を、南無阿弥陀仏の阿弥陀さまは、そのまま抱きとめ、仏さまの道へと常に導いてくださいます。
今年一年、南無阿弥陀仏のお念仏とともに、周囲の方々にはやさしく、周囲の方々のしあわせを願って、力強く生きていきましょう。
弥陀仏の 六字の御名を称えつつ 今日も歩まん 極楽の道
本年もよろしくお願い申し上げます。
2024年01月05日【443】