11月16日~大人の意識やはからいえて…
温暖化でしょうか、わりとあたたかな秋です。
さて、先日テレビで、横断歩道で歩行者が待っている時、歩行者のために車が進んで止まる確率を都道府県別に調べた結果が放送されており、全国で一番が長野県で、しかも数年連続で一位ということでした。
単年ならまだしも数年一位とは何か原因があると番組が調べたところ、長野県では横断歩道で車が止まった時に、子どもたちがその車に頭を下げてお礼をすることが県民レベルで長年習慣となっていて、頭を下げてお礼をしていたその子ども達が、やがて大人になりドライバーとなって、横断歩道で子どもたちのために進んで止まることが自然に受け継がれているということでした。
番組の中では出演者がそれぞれの感想を述べていましたが、一人のコメンテーターがそのよき習慣は認めながらも、横断歩道は歩行者優先で車が止まるのはあたり前で、それに子どもがお礼をするなんて何かおかしい、不条理だな言っていました。
交通ルールを守り、優先順位を守らなければ危険が伴いますし違法になる時もあるという大人の規範意識は、安全と社会秩序を守るために大切なことです。しかし、長野県の子どもたちはその大人の意識を超えて、「していただいたことに対して素直にお礼をする」という尊い行為が連綿と受け継がれた結果が、逆に社会的に素晴らしい結果をもたらしていることに感動します。
信号機のない交差点にさしかかったとき、すぐさまどちらが優先かということが頭をよぎります。こちらが優先で先に道を譲ってもらってもお礼もせずアタリマエ、向こうが優先で道を譲っても知らんぷりで目の前を通り抜ける。
子どもたちはそのような意識や大人のはからいを超えて、止まってくださったこと、譲ってくださったことに対してただ感謝する、その素直な心に学びたいものです。
小春日に、すがすがしいニュースを耳にしました。
2024年11月18日【464】